2007年12月31日〜2008年1月6日 ポルトガル旅行 その4

ほんとうに、ムーア人の城跡はおすすめです。
さて次はバスに乗ってペナ宮へと向かいますが、バスが満員で乗れず、次のバスを待っている間にまたしても大気の状態が非常に不安定になって雨に降られてしまいました。
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入り口から見た所です。なかなか、カラフルです。(誉め言葉なのかどうかわたくしでもよく分かりませんが)
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見上げた雨上がりの異国の空のハイサイド。
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いろんな文化がミックスした様な建築物が、自分が今、どの時代にいたのか分からなくなってしまうような錯覚に陥らせるのです。
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とげとげ、イボイボといった異様な装飾が持ち味です。中は資料館のようになっていて、かつてこの国が強大な勢力を誇っていた頃に各地から取り寄せた調度品が陳列してあり、その中に日本のものも少しだけ、ありました。日本から見ればゆかりが深いと思っていたポルトガルですが、当時はインドからアジア全土へ広大なネットワークを持ち、そんな中でジパングは辺境の小国にすぎなかったのでしょう。
それから街に戻って行こうと思っていた甘味処、ピリキータへ。
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気がつけばもう15時くらいになっていたので、まずは腹ごしらえにサンドイッチとしゃれ込むか、ふっ!という事で文字が読めず何か適当に頼んだらツナサンドみたいのが出てきました。(左上写真)
さらに調子づいたわたくしは
Queijada(ケイジャーダ)としゃれ込み、ふっ!ふっ!(右上写真)
Travesseiro(トラヴェッセイロ)としゃれ込み、ふっ!ふっ!ふっ!(左下写真左)
Pudim de laranja(オレンジ風味のプリン?)としゃれ込み、ふっ!ふっ!ふっ!ふっ!(左下写真右)
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まったく、誰かこんなお店近所に開いてくれません?というくらいです。まだまだお菓子の種類はたくさんありました。ちなみに、ケイジャーダはチーズタルト、トラヴェッセイロは中に砂糖クリーム?みたいなのが入ったパイ、Pudim de laranjaはかすかにオレンジ風味のある砂糖多めのカスタードクリームから水分を抜き取って固めたような感じ、でした。
あとこの国に来て思ったのは、ウエイターがいるお店はウエイターの人がみんなプロ意識を持ってきびきびと動いている、という事。右上が店内の写真で結構にぎわっていましたがウエイターは若いお兄さん一人でとても迅速かつ丁寧に配膳から会計とこなしていました。
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それから王宮とかも見たかったのですがロカ岬へいく前に日が暮れてしまいそうなので断念して外から見つつ、シントラ駅前に戻ってバスでロカ岬へ。バスが来るまで駅前の軽食スタンドとか、売店に行きましたがみんな外国人と分かると結構英語をしゃべってくるので、せっかくがんばって少しだけ覚えたポルトガル語でしたが、結局、オブリガード(ありがとう)くらいしか使いませんでした。おかげで今では記憶が消滅していますが。
バスに乗って、ロカ岬へ向かいますが、曲がりくねった道を酔いそうなくらいにハイペースで飛ばして行きます。
やがて視界が開けてくる。岬だ!尾根上を走る快いワインディング!遠い日本に置いてきた、バイクの事が思い出されて、バスがカーブするたびに一人座席で体を傾げる。
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とうとう、ここまで来てしまった。はるか日出づる国日本から来た太陽が、今ユーラシア大陸を横断しきって、これから大西洋を渡ってアメリカ大陸へと向かっている。270度の水平線が、円い。やはり地球は球形だったのだ。しかしこのような光景を目の当たりにしたら、天動説を信じずにはいられまい!いや空間とは任意の点を静止しているとみなす事ができるのではないか?絶対な空間というものは、果たして存在するのか?ここでは確かに悠久なる大地と海が、まぎれもなく屹立している!!もはや空間上の距離や回転方向は問題ではない。大地も、太陽も、宇宙も、すべてが現実でもあり非現実でもあり、巨大なものの中に自分はいつつも。
思索が、空間を、征服してしまった!!

大変オシャレな当時の日記の文章を読んで下さいまして、ありがとうございました。
さてせっかく来たからにはロカ岬到達証明書を発行してもらいました。2種類あるうち高い10ユーロの方を奮発しましたがしっかりした厚紙でした。カスカイス経由でバス、電車を乗り継ぎリスボンへ。
この日の晩は旅行中最大限のしゃれ込みでフッ、フ、ファドレストランに行きました。心に響く12弦ギターと哀切の歌声に酔う(ガイドブックより)ポルトガルの伝統歌謡、ファド。写真はフラッシュ焚いて撮るのは気が引けたのでありませんが、この良さはやはり実際に行ってみないと分からないと思います。基本的にレストランでやっているので、おいしい食事も一緒に食べれるのでたとえファドにあまり興味がないとしても行ってみる価値はあると思いますよ。
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