2008年5月27日〜2008年6月13日 中欧紀行 中編その2

 2008年6月3日 

ブラチスラヴァで2泊したホテル・キエフは、朝食バイキングがとっても豪華でした。
朝から充実した食生活っていいですねー。これぞホテルの醍醐味です。今日はブラチスラヴァ郊外にあるデヴィーン城にいくことにしました。

今回の旅行は写真をクリックすると別ウィンドウで大きい写真が見れる仕様になっていますのでどうぞ
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上の写真は旧市街の真ん中ら辺にある広場です。ここで観光案内地図などをもらい、バスターミナルへ行ったのですが、切符を買う場所が分からず、30分くらい右往左往しました。
バスに30分くらい揺られると、のどかな町を抜けながらデヴィーン城に着きました。
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ナポレオン率いるフランス軍によって1809年に攻め落とされ、今は廃墟と化しているデヴィーン城。しかし2000年近くに渡って、この場所にこのお城が存在していたということを思えば、案外歴史というものは振り返れば一瞬のまたたきにすぎないのかもしれない。
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小高い丘を登りながらそんなことをふと考える。わたくしたちが普段生活している都市空間、それはあまりにも最新のものにあふれかえっていて、ここで昔だれがどんなことを考えていたのか、また未来にここにいる人はここをどんな風に見ているのかというようなことは、考えつく隙も与えない。
だがこのように長い歴史の刻まれた場所(もちろん自然もそうなのですが)にいると、時間の感覚が無くなり、やがて4つある次元のフィルターのうち1つが・・・前もこんな事を書きましたね。
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廃墟となっているわりには、遺構の保存状態は大変良く、見えない部分で手間がかかっているんだと思いました。
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お城は石垣しか残っていませんが、さぞかし当時は立派だったであろうと想像できます。
ちょうど小学生が遠足に来ていました。
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城跡のてっぺんから、ゆったりと流れるドナウ川を見下ろす。この向こうはオーストリア。かつてチェコスロヴァキアが社会主義国だった頃、人々はどんな思いでこの景色を見ていたのだろうか。
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以前沖縄に行った時のことを思い出しました。わたくしは、お城よりもこのように無常感を感じる城跡が好きなのかもしれません。
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デヴィーン城からブラチスラヴァ市内に戻り、インターネットカフェで久しぶりにメールや天気予報を見たりして、スラヴィーンという所に行ってみました。ここも小高い丘の上にあり市内の眺めがよく見えるのですが、人が少なく、寂れた所です。ソ連兵士を供養する場所だからでしょうか。
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奇しくもこの後市内の公園に行くと、1968年プラハの春とソ連の軍事介入事件の当時の写真展が行われていました。この事件に関しては最近やっと詳しく理解できるようになったのですが、事情がよく分からなくてもすごく心を動かされる写真でした。自由というものについて、ちょっと考えさせられました。
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夕食はまたテスコで、ハム・カッテージチーズ・プチトマト。そして小さなシャンパンで、わたくしの小さな自由に、乾杯。
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