アブラゼミ
Graptopsaltria nigrofuscata

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日本で一応もっとも普通に見られるせみ、アブラゼミです。西日本の市街地ではクマゼミに押されている感もありますが、クマゼミに比べると発生時期が結構長く、9月に入っても見られます。一番、夏らしさを感じる事のできるせみではないでしょうか?
鳴く時には羽を若干開きます。鳴き声はジリジリジリなどと聞きなされますがわたくしの聞いた感じでは「ギーーーギリギリギリギリニリニリニリニリニリニリニリニリニリニリニリニリ(この辺りでピッチ最高潮、羽の開きも最大幅)ニリニリニリニリニリニリテケテケテケテケテケテケテテテテテテテテ」といった感じかと。
さらに本鳴きが終わりさらに鳴く気がある時は、「ギギギギ」というアイドリング状態で時たま「ギーーッ!」という空ぶかしをかましてさらに本鳴きに入ります。まるで市街地を走っているオートマティックの原付のエキゾーストノートのようです。

2008年8月31日大阪府大東市野崎観音での思い出。


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これは以前滑川という駅で降りた時ですが駅から海岸に向かう並木道の全ての木にアブラゼミがたくさん止まっていました。アブラゼミというのは本当にどこにでも止まるせみで、よく家とか電信柱にも止まります。写真を撮っていたらわたくしの足にも止まってきましたから。
ちなみにこのサイトの毒油蝉というのは東南アジアにいるキエリドクアブラゼミから頂きました。アブラゼミと比較的近縁な種類だそうですが毒があり、黒っぽい装いに首の部分に蛍光イエローのラインが入っているエレクトロなせみです。現物を是非見てみたいです。

2006年8月6日富山県滑川市での思い出。


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